- キララアートコラムが始まります!
美術の歴史や技法に関するあれこれを、端的にわかりやすくお伝えしていきます。美術というのは、知れば知るほど作品の見え方が変わっていくものです。その面白さを伝えるべく、これから不定期で更新してまいります。
第一回は「印象派」について触れていきます!
クロード・モネ「雪のアルジャントゥイユ」
- そもそも印象派って何?
印象派とは、19世紀後半にフランスで生まれた美術の流派です。それまでの絵画とは異なり、「光」「色」を重視し、風景や日常の瞬間を鮮やかに描くことが特徴です。
- 印象派が登場する前の絵画って?
19世紀前半のヨーロッパ美術では厳格な技法や描写が求められており、歴史や宗教を題材とした「アカデミズム絵画」が主流でした。
しかし産業革命を経て都市化が進み、人々の生活や価値観が変わり始めます。同時に、「写真」の発明により「写実的で細密な絵を描く必要性」が薄れ、画家たちは「目に映る一瞬の光や色」の表現を模索するようになりました。
クロード・モネ「積みわら」
- 印象派の誕生とその特徴
印象派は、クロード・モネ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロといった画家たちを中心に発展しました。
彼らは1874年に独自の展覧会を開催。この時、モネの作品が批評家に「ただの印象だ」と揶揄され、「印象派(Impressionism)」という言葉が生まれました。
印象派の油絵の特徴としては、筆のタッチを残す、輪郭を明確に描かない、日常的な風景や人物を題材にする、などが挙げられます。
- 印象派が与えた影響
印象派の技法や考え方は後の画家たちにも影響を与えています。特に「ポスト印象派」であるセザンヌの作品は、「キュビスム」へと繋がり、20世紀の美術へ大きな影響を与えました。
- 印象派の魅力
印象派の油絵は柔らかな光や鮮やかな色彩が特徴で、実際に美術館で見ると筆のタッチや色の重なりがよくわかり、独特の質感が感じられます。
ぜひ機会があれば、実物を見てみてくださいね。
- さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました!絵を描く人もそうでない人も、興味深い内容だったのではないでしょうか。アートについて考える手助けとなりましたら幸いです。
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ライター:山本